浸炭焼入れ処理は、炭素成分の濃度を上昇させたガスを送り込んだ炉の中に製品を投入して、900℃前後の温度で炭素を製品の表面に浸透させた後、急冷(焼き入れ)して金属組織を変化させ、製品を硬化させる処理です。
浸炭焼き入れされた製品の表面は硬度が上昇して高い耐摩耗性が得られるほか、製品中心はまだ柔軟性があり、耐衝撃性を確保する良好な靭性を備えます。ガス浸炭処理は鉄鋼製品の強度を上昇させる最もポピュラーな熱処理方法で、二輪、四輪、建機部品など、多くの用途に採用されています。
PPVでは2005年から浸炭処理を開始し、現在までバッチ式ガス浸炭炉を11基保有しており、浸炭処理にプラスして浸炭窒化処理、焼入れ焼戻し処理(高温戻し、低温戻し)、防炭処理、サブゼロ処理、プレステンパー処理など、様々な品質要求に対応しております。